手に入れたスキルを”一生もの”にする方法
:センスを創る洋裁教室”ハリアナlab.”講師の山本純子です:
前回の記事では、”学びたい!”という本当に心の底からの想いがあれば、
環境や時間に関係なく学ぶことはできるというお話をさせていただきました。
教える方も、そんな熱い想いのある方には、
どうにか応えたいという気持ちがどんどん溢れますからね!!
特に私はそういう気持ちの入った言葉に弱い。
すぐに突き動かされます(笑)
では本日の本題。
手に入れたスキルをどうすれば自分だけの”一生もの”にすることができるのか?
ずばり、私の経験から言えば、
思い出と共に記憶に残るスキルは生涯忘れない。ということです。
楽しかったこと、辛かったこと、
思い出って覚えようとしたから記憶に残っているものではありませんよね?
忘れたくても忘れられないものがある。
懐かしい曲を何十年ぶりかに聴いたのに、歌詞まで完璧に歌えてしまった
そんな経験ありませんか?
私が専門学校を卒業したての頃は、
仕事で服を作る時も、在学中の資料や教科書がなくては全く対応できませんでした。
専門学校時代に教えてもらったはず…1回授業で作ったはず…
なのに毎回どこから手を付ければいいのかわからない。
合っているのか不安、
教科書の手順を見ながら作っても失敗する…。
そんなことの連続でした。
しかし、仕事として請けたものを作っていたので、
必ず最後は、”解決した”というところに持っていけるまで問題からは逃げられない環境でした。
解決するまでに、悩んで迷って工夫して、
やり直して、どんどん生地がほつれて冷や汗をかいて、、
でも最後には、出来栄えも、悩んでたことも、全部納得して完成できたこと。
その時触っていた生地の色や感触、創っていた時の疲労感(笑)、
できたものを依頼主様がすごく喜んでくれた時の安堵感。
その全てが、私にとって”スキルを得た思い出”なのです。
思い出だから、いつまでも色鮮やかで鮮明な記憶。
あ、このポケット。
この襟、
この袖、、
何かを創る時はいつも頭の片隅に”懐かしい”という想いを感じています。
正解を与えられることは思い出にはなりません。
だから忘れてしまうのです。
スキルを習得するんだ!!
なんて構えてしまうのではなくて、
体験し実感する、その先にあるものを手に入れた自分はどんなだろう…!
そんな冒険に出るようなワクワク感を持って臨む方が
何倍も早く身につくと思います。
思い出にすることができれば
きっかけさえあればいつでも思い出せる、あなただけの”一生もの”になるのです。