あなたの作品がいつまでたっても素人クオリティな理由

本日は辛口でいきます。
※あくまでも、洋裁歴がある方に対してのお話ですので、
未経験の方はビビらないようにお願いいたします。笑

 

最近、洋裁を教えながら私の中で確信したことがあります。

生徒さんの作品のクオリティの限界を圧倒的に作っているもの
それがわかったんです。

それは
アイロンがけ…!!!!!!

 

ハリアナlab.に来られる生徒さんは9割以上が洋裁未経験の方です。
皆さん声を揃えて仰るのが
「初めてなのでまずはミシンがけの練習をしたい…」はい、ほんとに全員が仰います。

が、しかし!!
「洋裁は初めてなのでアイロンがけの練習をしたい」
と仰った方は未だかつてお会いしたことがありません。

そう!
まさにここに、作品のクオリティが上がっていかない盲点が隠れているんです!!

 

皆さん洋裁と言えば、ミシン、布、型紙、という意識はあっても、
アイロンの重要性の認識が著しく欠けていると思います。

ミシンを買うとなったらものすごく悩んでこだわって選ぶのに、
洋裁のためにアイロン買い換えました!という生徒さんは聞いたことがない。

 

あなたもこうじゃないでしょうか?
ミシン掛けが上手くなる、楽になるために
道具をいろいろ揃えたり知識を付けようとはするのに、
アイロンがけのための万十や袖馬が欲しくてしかたないと思ったことのある方、
どれくらいいらっしゃるでしょうか。
そもそも、万十なに?そこから始まる方も多いでしょう。

万十を知らない、持っていないから洋裁が上手くならない、というお話ではありません。
アイロンがけでどのくらい出来栄えに差が出るか
ということをかけらも認識していない人が多すぎるということです。

 

アイロンがけはそれぞれのパーツの出来上がりの形を最終決定する、
ものすごく大切な工程です。

私は、これを超重要書類に最後に押す印鑑と似た感覚があると思っています。

例えば履歴書。
ぜーんぶすごく時間をかけて、誤字脱字もなく、きれいに仕上がった。
後は印鑑だけ。ここで失敗したら全部やり直し級、運命の一発勝負っ…!!

そんな場面ならあなたはどうやってその印を押しますか?
家にある中で最高のマットを敷いて、
きっちり色むらがないようにインクをつけて、
押す向きもしっかり確認して、
一発入魂で、ぐっ!と力を精一杯込めて押しませんか?

それが成功してやっと人に見てもらえる履歴書が完成します。

洋裁でいうアイロンに置き換えてみましょう。

表面は凹凸がなく安定感があるアイロン台を敷いて、
素材やパーツによってその時々の適正温度とスチームの量になるよう、
そしてむらなくアイロンが温まっていることを確認し、
この形に仕上げる!という形が定まってからそこにアイロンを当て、
一発入魂で、ぐっ!と精一杯の力は込めていますか?

 

「そこまでしないとだめなんですか…?」
はい。だめですっ。!!

こうまでアイロンの重要性の意識が吹っ飛ぶのは、
きっと日常の中にあるアイテムだからだと思うんですよね。

ほとんどのご家庭で、洋裁をやってるやっていないに関係なく
日常で使っているもの。

だから、使い方も”なんとなく”わかってるし
やり方も”なんとなく”板についてしまってる。
それがいいか悪いかなんて、考えたこともない。

それは仕方のないことですが、
作品のクオリティを上げたいなら頭を切り替えていただきたいです。

 

そもそも、家庭用アイロンは
そういう日常でのアイロンがけの負荷を軽減するために
小さく、軽く、スチームも出っぱなしになるようになっているけど、
それが逆にアイロンがけを難しく、時間もかかるものにしてしまっているなんて
思ったことある人は少ないんじゃないかな。

正直、裁断、ミシン掛け、全部洋裁初心者の方にやってもらったとしても、
アイロンがけの工程だけ全て私がやれば
クオリティは間違いなく”倍”にできる自信があります。

 

ここまで力説したい理由は、
正直、生徒さんにアイロンがけについて説明しても、
ミシンのかけ方とは対照的に、ほぼ食いついてもらえないから。(笑;)
みんな頭の中ではスルーしているのが丸見えですよっ!笑

 

ということで、
もっとプロっぽく仕上げたい!と思っている皆様。

あなたが今取り組むべき最優先の課題は
アイロンの練習の可能性が9割です!!

日常のアイロンがけでも意識すれば上達していきますので、
知りたい方は積極的にレッスンでも質問してくださいね☆

先ほど言ったように、ここに関してはほぼ興味のない方ばかりなので、
いつもアイロンの説明はほどほどにしておりますので。笑

洋裁はやればやるほどうまくなります!!
もうワンランク上の洋裁を目指す方、是非取り入れてみてください!